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2010年10月17日日曜日

無常の中に生きている

昔の写真を久し振りに見てたら、涙が止まらなくなった。

むかしはなんというか、時間が過ぎて戻らないという事実を知らなかったのだなあとつくづく思う。
ただただ未来が楽しみで、今がずっと続くと心から信じ、そんなことすら考えなかった。
ひたすらこのまま時間が続いていくことだけを願った。
けれども大人になるにつれて、
時間というものの悲しさを知ってしまった。
すべてのものには終りがある。
無常なのだ。

考えないようにできない性格だから。向き合うしかない。
私は蓋ができない。
正直、始まりなんかいらない。
このまま止まることができるなら、止まってしまいたい。
でもそれは死ぬということ。
そう考えたら
現実味を帯び、
やっぱり生きたいと思う。生きて欲しいと思う。
今をいとしく思い、未来を想像する。
毎日その繰り返し。
一生の中で、この生命という根本的な苦を克服することができるかはわからない。
でも日々の生活の中には沢山の、完全な楽もちりばめられるように存在するということは、確かで。
その一瞬に出逢う度、命ほど有難いものはないと思う。
命があるから、いろんなことが出来る。さわれる。感じる。食べられる。眠れる。笑える。泣ける。
時間がいろいろなことを変えていき、
感動することも起きる。

なかったら、何もない。
有ることが難しいものを、もらっている。

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