時を止めてくれ
すべての苦悩を止めてくれ
愛する者を救ってくれ
時は容赦なく過ぎてゆく
激流のように
すべての者に愛を
やさしさを
かなしみを
許されぬ炎の光よ
枯れゆく花の匂いよ
日がしずむ
日がくれる
目蓋は重いまま
あなたよ あなたよ
過ぎ去りし
最たる優しき愛よ
ゆるしたまえ
求めたまえ
光を 光を 光を 光を 光を 光を 光を 光を、、、、、、、、、、、、、、、、
小さき悦びを
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先日、私の大先生であり、ベートーヴェン研究家、松原茂樹先生の「ベートーヴェンに聴く」会に行ってきた。
場所は泉北にある『Cozi』さんという音楽喫茶。
部屋の壁前面に広がる木製と金属でできた巨大なスピーカーがあるくらい、立派な環境で、ご主人の淹れてくれたコーヒーも、レーズンサンドも、凄く美味しかった。
松原先生も、「理想的な環境、素晴らしい」とおっしゃられていた。
前の職場の方々ともお会いでき、とても嬉しい偶然だった。
老紳士のかたも何人か来られており、その佇まいだけでも美しい、素敵な方々だった。
私は文章の才能が全くないのでうまく伝えられないが、
なんだろう・・・
生まれ変わった。
そのくらい凄い体験をした。
初めて聴くこの第13章は、
なにか自分でも理解していない潜在意識に直接語りかけてきた。
涙が滝のようにどんだけでるんだろうというくらい出てきた。
一瞬どこか別の次元に魂が飛んでしまっているのがわかった。
私が最も恐れていることである『無常の悲しさ』の定義を
とっくに通り越し、壮絶な歓びへと達していた。
そのだれもが逃れることのできない無常の生をこえたところに
未だ目には見えないこんなに自由な世界があるということを教えてくれた。
それだけで私は、救われた。
ベートーヴェンの凄さを改めて実感した。
凄すぎるので、謙虚になる気にもならない。
そのすべての意識を超えてしまった。
偽善者になる気にもならない。悪人になる気にもならない。
ただありのままでいい。
ありのまま、人生を謳歌することが、無上の喜びであり、すべてへの感謝は尽きない。
ベートーヴェンは、本当に神様だった。光だった。
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上に記してある詩のようなものは、
大フーガを聴いているときに浮かんだ言葉です。
無我夢中で紙に書いていました。