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2010年11月30日火曜日

ベートーヴェン 第13章 大フーガ

時を止めてくれ
すべての苦悩を止めてくれ
愛する者を救ってくれ

時は容赦なく過ぎてゆく
激流のように

すべての者に愛を
やさしさを
かなしみを
許されぬ炎の光よ
枯れゆく花の匂いよ

日がしずむ
日がくれる
目蓋は重いまま

あなたよ あなたよ
過ぎ去りし
最たる優しき愛よ

ゆるしたまえ
求めたまえ

光を 光を 光を 光を 光を 光を 光を 光を、、、、、、、、、、、、、、、、

小さき悦びを



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先日、私の大先生であり、ベートーヴェン研究家、松原茂樹先生の「ベートーヴェンに聴く」会に行ってきた。
場所は泉北にある『Cozi』さんという音楽喫茶。
部屋の壁前面に広がる木製と金属でできた巨大なスピーカーがあるくらい、立派な環境で、ご主人の淹れてくれたコーヒーも、レーズンサンドも、凄く美味しかった。
松原先生も、「理想的な環境、素晴らしい」とおっしゃられていた。
前の職場の方々ともお会いでき、とても嬉しい偶然だった。
老紳士のかたも何人か来られており、その佇まいだけでも美しい、素敵な方々だった。
私は文章の才能が全くないのでうまく伝えられないが、

なんだろう・・・
生まれ変わった。

そのくらい凄い体験をした。
初めて聴くこの第13章は、
なにか自分でも理解していない潜在意識に直接語りかけてきた。
涙が滝のようにどんだけでるんだろうというくらい出てきた。
一瞬どこか別の次元に魂が飛んでしまっているのがわかった。

私が最も恐れていることである『無常の悲しさ』の定義を
とっくに通り越し、壮絶な歓びへと達していた。
そのだれもが逃れることのできない無常の生をこえたところに
未だ目には見えないこんなに自由な世界があるということを教えてくれた。
それだけで私は、救われた。

ベートーヴェンの凄さを改めて実感した。
凄すぎるので、謙虚になる気にもならない。
そのすべての意識を超えてしまった。
偽善者になる気にもならない。悪人になる気にもならない。
ただありのままでいい。
ありのまま、人生を謳歌することが、無上の喜びであり、すべてへの感謝は尽きない。
ベートーヴェンは、本当に神様だった。光だった。


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上に記してある詩のようなものは、
大フーガを聴いているときに浮かんだ言葉です。
無我夢中で紙に書いていました。

1 件のコメント:

  1. ベートーヴェンは作曲家として、創作する者としての真摯な態度が凄まじいですね。
    無我夢中で書いたという言葉、光を求める姿が目に浮かびます。
    神は世の光、そして、求めるものは救われる・・・そう思います。
    『無常の悲しさ』は、昔、私にもありました。
    求めて突き抜けたのですね。
    あなたの感性は真に素晴らしい。ハレルヤ☆

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